建物の窓は魅力的な箇所で、さまざまな役割をもっています。採光・換気・景観をよくするなど、快適な住空間には適切な窓の配置が必要ですが、また、窓は室内と外部との環境の接点でもあり、光・音・風、そして眺望など、自然のリズムを運んでくるばかりでなく、内部にいながら外部を知ることができる「情報源」であるともいえます。ヨーロッパの街の美しきは、窓の形は勿論ですが、それぞれの窓辺の表情から生活の様子を見せているからではなでしょうか。最近は、いろいろな形の窓が見られるようになってきましたが、細長い形の窓、上げ下げ窓、ベィウインドー、ボウウインドーに代表きれる出窓、天窓(トップライト)、屋根のドーマーウインドーなど、窓の形も多品種化し小形化していますので、それにあわせて、生活者の心を伝える箇所でもあるので、内部空間の快適さ、楽しさ、美しさを積極的に表現し、窓をインテリアのこだわりの部分として意識することも大切ではないでしょうか。